ひとやすみ



コインロッカーの稼ぎ高


 名鉄・新名古屋駅のゲートを出て階段を降りた左側の狭いところに、コインロッカーが設置されている。通行人の往来も多く、目立つところなのでコインロッカーの利用者が多い。
 私も以前から百貨店で買い物をする時とか、食事をする時などは手提げ袋をコインロッカーに預けている。利用者の多くは大きな荷物を持っている中年女性と、小さな荷物でもロッカーに預ける若い女性が目立つ。ここのコインロッカーがぼつぼつ空いてくる時間帯はだいたい午後3時ころになる。
 或る日、たまたま午後2時ころ百貨店へ行くためにコインロッカーを利用していたところ、年輩の二人の現金回収係員が仕事をしていたので、その様子を暫く見ていたことがある。取り出されたはがきサイズの受け箱には、箱から溢れるくらいの100円硬貨が入っていた。次々に回収箱を取り出していたが、どの箱にも溢れるように入っていた。この予想外の回収金の現場を見て、多くの人たちが毎日利用している光景が浮かんできた。
 以前、私も鳳凰のデザインがされた100円硬貨を集めたことがあるので、その経験からするとはがきサイズ一箱では5万円くらいではないかと推定できる。この狭いところでもロッカーは146個設置されているから、仮に箱一杯の回収金を一ケ月分とすれば730万になる。さらに、一年間では8760万円になる。コインロッカー設置場所は地下街に点在しているけれど、おそらくここが名古屋一の稼ぎ場所ではないだろうか。
 しかし、この場所は名古屋の特等地。一坪数千万円とささやかれている場所の話であるから、場所代、人件費、維持費などを差し引いたならば、どれほどの利益になるのか。コンサルタントでもない私には、ただお遊び程度に推測するのが限界である。(S)
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教職員委員会 ひとやすみ
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