短信




ユニセフ
子供たちに笑顔と学校を返すために
ユニセフが協力呼びかけ


 ユニセフは現在、貧困や紛争のために小学校に行けない子ども達が世界で約1億3千万人もいると推定しています。
 紛争の起こった国々では学校が破壊され、多くの子ども達も難民となっています。たとえばコソボでは小学校783校の約45%が破壊されました。
 学校を再開するには校舎だけではなく、黒板や机、教科書、ノート、鉛筆等の勉強に不可欠な学用品も不足しています。
 また、安全な水が飲めるように給水設備の設置や衛生を良くするためにトイレなども必要です。
 世界の紛争地域の子ども達のために学校再建の協力をユニセフは呼びかけています。

問い合わせ先 :日本ユニセフ協会
フリーダイヤル:0120−881052
ホームページ :http//www.unicef.or.jp

 募金に協力いただけますと、安全な水を得るための浅井戸用手押しポンプ(パイプ、付属品セット)3台=50,000円、屋外使用可能な黒板15枚=20,000円、40人分の教材キット=11,000円(換算は1ドル=107円)を送ることができますし、3,000円で14人分の文房具セットを送ることができます。
 教育こそが子ども達の未来を開きます。御協力をお願いします。
(松岡 博)  




環境
環境ホルモン活性の測定に新たな簡易手法開発


 国立環境研究所において、これまで困難だった環境ホルモン活性の測定を簡単に行なう手法が開発された。
 廃棄物埋め立て処分場の地下水汚染を調べるためには、高度な設備を備えた研究所の熟練者が長い時間をけていた。しかも、環境ホルモン物質は単体では作用しなくても、複合することによって環境ホルモンとして作用することが知られており、その評価は困難を極めていた。
 今回、開発された手法は、酵母にエストロゲン受容体遺伝子と、エストロゲン(エストロゲンは女性ホルモン様作用をする環境ホルモン物質)が結合したときにβ−ガラクトシターゼを生成する遺伝子を組み込んだものを使う。β−ガラクトシターゼは発光反応で濃度を採取した地下水にこの酵母を滴下し、約5時間後、発光反応でその濃度を測定する。
 この手法を使えば、高度な設備や熟練者は必要なく、簡単に環境ホルモン活性を調べられるので、産業廃棄物処理場の地下水汚染などを低コスト且つ的確に検出できる。
 産業廃棄物処理場の環境ホルモン活性はばっき処理によって緩和されるので、今回開発された検査手法によって実態をつかむことができれば有効な処理策が取れそうだ。
(河合利秀)  




健康
血液サラサラ
タマネギドレッシング

 タマネギといえば、保存が効くためにお店には1年中並んでいますが、露地で採れたばかりの新鮮なタマネギが並ぶのはこの季節です(6月中旬、わが家の菜園でも30個の収穫がありました)。そこでタマネギを使った健康ドレッシングを紹介します。
 昨年11月、NHKの「ためしてガッテン」で「血液をサラサラにし血栓を防止する万能タマネギドレッシング」が紹介されました。 タマネギを切ったりすりおろしたりして、しばらく放置するとプロピルメチルジスルフィドという成分が生成されます(メチルという気になる言葉がありますが心配しないこと)。この成分が血液をサラサラにして、血液が固まってできる血栓を抑制する働きがあるといわれています(切ってすぐ加熱するとプロピルメチルジスルフィドは生成されない)。
 タマネギを加熱しないで食べる方法として「ためしてガッテン」で紹介された万能タマネギドレッシングの作り方です。

材料・調味料:タマネギ中2個/砂糖(大さじ3)/塩(小さじ2)/酢・サラダ油(各3/4カップ)/みりん・酒・しょうゆ(各1/2カップ)器として広口びん(大きめのインスタントコーヒーのびん程度)
作り方:タマネギを薄くスライスする。調味料の全部とタマネギをびんの中に入れ、ふたをしてよく振る。そのまま一晩寝かせて出来上がり。タマネギのピリッとした辛みもやわらぎ、サラダや冷ややっこなどによく合います。保存期間は冷蔵庫で1週間です。
 タマネギを加熱して調理する場合、「ためしてガッテン」で実験の結果、切った後に15分ほど放置してから加熱すれば、プロピルメチルジスルフィドが生成され、これは加熱してもこわれないことが確かめられました。 加熱して食べる場合は、少なくとも15分前に刻んでおくと、血液をサラサラにする効果が得られるようです。
(柴田敏之)  




エネルギー
ドイツ32年間で
原発全廃を決定


 6月15日、国内に稼働中の原子力発電19基を有するドイツは原発全廃を32年間で行う事を電力業界と政府の間で合意しました。  現在のドイツ国内の電力に占める原発の割合は約35%と言われていますが、最初の原発を2〜3年の内に閉鎖し、その後、老朽化した原発順に閉鎖を行い、32年間で全廃する予定です。この合意を受けて、代替エネルギーの開発が早急に行われることになります。  使用電力に対する原発の比重が高いドイツの今回の決定は、今後の日本のエネルギー政策に影響を与える可能性は大です。
(松岡 博)  


  前頁                次頁  
教職員委員会 短信
kyoshoku-c@coop.nagoya-u.ac.jp