東海地域センター 教職員・院生交流セミナー報告
独立行政法人化の問題点と各大学での対応について交流



 東海地連から東海地域センターへ名称変更が1999年10月1日正式スタートし、1999年大学生協東海地域センター「教職員院生交流セミナー」が岐阜駅前のグランパレホテルで10月2日開かれました。名大からは榊理事長をはじめ、専務理事、教職員委員の計7名が参加しました。
 セミナーの前に、8月25日にリニューアル・オープンした岐阜大学の生協店舗の見学をしました。通路が大変広く、陳列棚が低く、入り口から全体が見渡せて、何時も見慣れた生協というイメージに比べてとても新鮮に映りました。以前は分類ごとにバラバラあったカウンターが1つになり、書籍は詳しく分類され、配置に工夫を凝らしてあり、防犯カメラもついていました。生協店舗を買い物以外で見るためだけに行くということはありませんでしたので、新たな勉強になりました。
 その後、ホテルに移動して午後からセミナーが始まりました。 開会挨拶の後、新規生協設立校の岐阜市立女子短期大学学生部長、生協理事長の清水英世氏の挨拶。 岐阜大学に次ぐ、岐阜県内2つ目の大学生協が誕生した経過と現状を話されました。学生数約500人で、教職員をあわせた学内人口は約550人、開学以来ずっと学食も購買もなく、学生たちは近くのコンビニを多用していた。過去にも状況を見かねて、生協を作ろうしてきたが、1997年の新キャンパス移転に伴う福利厚生施設として検討され、学食、店舗導入のために生協を設けることになった。1998年大学側から学生側に生協設立を呼びかけ、1999年、岐阜県との事前協議が始まり、賛同署名を517人集め、認可がされたということです。

2時〜
 三重大学の妹尾充史氏の「国立大学における大学改革の動き」を、外国の大学の歴史、法人化の例を含め報告を受け、各大学からの意見交換をした。文部省の言ってきたことに対応するしかしてない大学の在りように対し、財政の問題からももっと厳しいものが、人員を含めて出てくるだろうと、私学の教官も交えて危惧される問題が多く出された。
 休憩を挟んで、国公立、私立に分かれて分散会がもたれた。
 国公立分散会は「報告を受けて・大学改革について各大学の現状」を交流。私立分散会は「大学経営と生協事業」と題し名城大からレポート報告されました。

国公立大分散会の内容
・独法化の反対の声は高いが声明となるとちょっとで出されない。 
・来年度の積算校費の出し方が変わることで研究費の激減への懸念。 
・学外者も含めた21世紀に関する委員会はできているが具体的には動いてない問題。 
・生協に関しては 教官の利用の仕方が変わるのでは・・・。定削との関連ではアルバイト紹介など今後増える。バランスを考えて対応が必要。
・独法化に対する危機感はあっても反対声明までにはいかない。
・公立大学でも5年以内には右へ習いで独法化が問題になるだろう。既に17名の教員減で(一学科以上の減)、大学をどう再編するか、大学院の拡充問題等では大学院を予算増無しで認める等の動き。
・県大の生協の状況

6時〜
夕食懇親会
 名古屋大学の地ビールが出され、味わいの深い地ビールはとても好評で、懇親を深める役割を果たした。


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教職員委員会 教職員交流セミナー報告
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