旬を愛でる簡単・感嘆料理教室
第2回本場の中華料理を見る



 7月14日(水)午後5時、南部食堂厨房では、2人の料理師が料理の下準備をあわただしく始めていた。今日の講師は、北京第二外国語学院(以後北京二外と略す)の高級料理師である馬さんと郭さんである。両人は北京二外事務職員4人とともに7月12日から20日までの日程で名古屋大学、京都、東京を訪問する職員の交換研修として来日し、生協食堂の職員に中華料理の調理講習を各店舗をまわっておこなっている。今回の料理教室はこの講習会におじゃまして本場の中華料理を見て食べて楽しもうというものである。
 生協の調理師が集まってきて調理講習会が始まった。今日の料理は、五彩肉絲(豚もも細切り肉、シイタケ、人参、ピーマン、タマネギの炒め物)、植物四宝(タケノコ、ふくろだけ、キヌサヤ、シイタケの炒め物)、辣子肉丁(肉の唐辛子炒め)、美味三文魚(パンとサーモンの揚げ物)、具入りチキン手羽先炒め、鶏肉のオイスター炒めの6品であった。
 料理教室参加者も加わり、本場の中華調理を見学した。中華料理は油ものが多く、野菜でもほとんど生では出さず、炒めたり揚げたりすることが多い。炒め物が何品かあったが、大きな中華鍋に油を熱して、まず、食材のうま味を外に逃がさないように、片栗粉をまぶして揚げる。油を切ってから、再度中華鍋で炒めていく。初めの油の温度は低めで肉の中まで火を通し、後の温度は高めで、野菜とともにサッと炒めたり、揚げたりする。みるみる6品がテーブルに並ぶ。北京二外の職員の方も加わり総勢25人ほどで、できた料理を食べながら、歓談した。
 料理を取り皿に一通り取るが、参加者が多かったせいか、あっという間に無くなってしまった。料理教室という企画なので、2人の料理師の方に質問を投げかけた。Q炒めでなく油の中を通すようですが、A油を通した方が、肉もやわらかく、野菜も色鮮やかにできる。Q油の温度は?A鶏肉は100℃、牛と豚は高めで処理し、2度目の温度は約270℃くらいです。Q今日の料理は美味しかったのですが日本人の舌に合わせたようで中国ではもっと辛いのですか?A中国でも地方によってあっさりしたところと濃いところがある。Q調味料が違って中華の味が出せなかったのでは?A調味料の味は違う。特にしょうゆと塩が違う。色が違うので加減が難しかった。Q油を使わない料理は?A油を使わない料理はほとんどない。などなど料理教室参加者の質問には馬さんがほとんど回答してくれた。
 短い時間ではありましたが、美味しい料理と2人の料理師および北京二外の4人の職員の方とも交流懇談ができました。

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教職員委員会 第2回本場の中華料理を見る
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