御池岳ハイキングの報告
(1,243m)
太陽のぬくもりを感じながらのビールは最高
さわやかな五月晴れのみどりの日。低気圧が去った後、シベリア生まれの寒気団が日本列島上空に広がり少し冷えるが、空気のすんだ状態である。約半時間の登山の後、最初の休憩地点「長命水」に着いた。この付近石灰岩地帯特有の陥没が起こっている。例年に比べて花が少ない。ネコノメソウ、ニリンソウ、ミヤマカタバミ、エンレイソウなどの花が咲いていた。雪解けが終わったばかり?という感じがする。カタクリの葉が出ているが、花が開いていない、あったとしても、つぼみである。鞍掛峠方面の尾根ではカタクリの花が開いているのが見られた。この地域は寒いのだ、ふもとの山桜、山吹を見ても遅い感じがする。 10時半頃、稜線に出る。ここは、南方の白瀬峠から来る道の合流地点でちょっとしたひろばとなっている。これより、御池丸山登山の分岐までなだらかな起伏の道となる。11時半頃分岐、先行グループはすでに頂上へ向かっている。6人は丸山に行かず、真の谷源流経由で真の池へ行への近道を行った。われわれは馬宮先生たちとともに先発した丸山頂上組みの後を追い、麓の真の池へおりて、昼食をとるように先発組に連絡を取ることにした。12時半頃丸山頂上へ着く。ここで長野さん、斎藤さんたちと合流、頂上は登山者が多い。頂上は典型的なカルスト地形で、緑草の中のあちこちに白い石灰岩の石塔が出ている。写真を撮って後、真の池へ降りる。1時頃真の池ドリーネ内で寒風を避け、太陽のぬくもりを感じながらビールを飲んで乾杯、昼食を取る。ドリーネとは石灰岩地帯にできた窪地を意味し、地下水の浸食によって、石灰岩層に穴ができ、地表部分が陥没してできた穴である。雪解けの水がたまって石灰岩層を浸食することもある。このドリーネは浅い穴で枯れ草が敷物となって居心地が良く、風を防ぐのに丁度良く、暖かかった。この後鈴北岳へ向かう。日本庭園付近の熊笹は焼けてなくなったのか、展望が良くなった。以前は背丈ほどの熊笹で展望がなかったことを思い出す。2時前頃、鈴北岳、鞍掛峠へ向かう。北西風が強い。足元はカタクリ、スミレ、カタバミの花が咲く。特に鞍掛峠からの日当たりは春の野花でいっぱいであった。遅れたパーティの到着を30分ほど待って3時半頃解散した。来るときと同じように車に乗り合わせて帰名した。 ある参加者は生協「かけはし」で見て来たがハイキングがこんな急な坂を登る登山だとは思わなかったと言っていた。しかし、こんな弱音を出しながらも、この方はゆっくりとしたペースで、みなさんとともに真の谷、鈴北岳、鞍掛峠を経て下山した。(工、結材、大森和彦) |