映画「にんげんをかえせ」上映会と
被爆者講演会
「54年前ヒロシマに何が起きたか」
戦争映画や漫画とは違う、現実の戦争の一端を垣間みたように思います。「○○人の死傷者が出た」というように死傷者を数字として眺めるだけでなく、被曝者個人の生活(例えば「身体さえ悪くなければ国連に行って核廃絶を訴えるのに」と語る老人)を追う視点が好きでした。一人ひとりの死や苦しみや悲しみを考えれば、けして原爆をはじめ核兵器には賛成できないと思います。核抑止論者も実際の様子を目を凝らして見るべきだ、と思うのですが。 証言者のお話には、原爆の後遺症を今も残していることなど、戦争はまだ終わってはいないのだということを再認識させられた点もありました。同時に、証言者が一人もいなくなってしまったときに、私たち自身が、証言者と同じような重みをもって反核の思いを伝えていくことができるのだろうか、と疑問に思いました。(傘谷祐之) |