ひとやすみ
成人病予防に1日1万歩
10年ほど前、車の運転が危険なほど足の衰えを自覚するようになり、それ以後電車通勤に切り替えた。毎日自宅から名鉄の駅まで15分ほど歩き、さらに地下鉄本山駅から大学まで15分ほど歩いている。
最近、無理な仕事をして腰痛を経験するようになってしまった。それからというもの、身体と相談しながら歩くようになってきたし、毎日の健康のことが頭から離れなくなっている。そのたあめ新聞、雑誌を見るときも健康蘭には必ず目を通すようになってしまった。
或る日、新聞の健康蘭で「1日1万歩で脳卒中のリスクは半減」という見出しに釘付けになった。1日に徒歩で1時間歩く人(約7000歩)、あるいはこれに値する運動をしている人は、何もしない人に比べて脳卒中になるリスクは50%減少する、というものであった。毎日歩き続けることによって血液の循環が良くなり、身体を動かせば動かすほど血液はサラアサラの健康的な血になる、との専門医の助言である。これは、脳卒中大国といわれている日本では、リスクの高い中高年ほど歩いて歩いて歩かなければならない、と結んでいた。
私の場合は往復の歩く時間は60分程度であり、1万歩には少し及ばない。毎日地下鉄工事の進捗状況を見ながら、地下鉄が開通すれば本山から大学まで歩くことはないと思っていた。しかし、この新聞記事を見てからは地下鉄が開通しても健康維持のためには歩かなければならない、と思うようになってしまった。
そういえば、帰宅途中に大学から本山まで歩いていると、意識的に歩いておられる大学の先生らしい方とすれ違うことがある。この先生もおそらく「1日1万歩」の効用を確信しておられるように思えてきた。 (S)
前頁
次頁
教職員委員会 ひとやすみ
kyosyokuin@coop.nagoya-u.ac.jp