ひとやすみ



台風7号による交通マヒと地下街模様


 9月22日の午後3時ころ、私鉄・JRは台風の被害によりすでに運転が中止されていたが、地下鉄は一部を除いて運転されていた。そのため名古屋駅周辺には大勢の帰宅を待つ人で混雑していた。 
午後4時ころ地下鉄案内所隣のスターキャットテレビは台風7号が名古屋上空に差しかかっている画面を映し出していた。暫くして路上に出て見ると、猛烈な風雨が路面をたたきつけているのを見て台風の接近が近いことを肌で感じた。そのころ地下街では階段という階段に人が座っていたし、あちこちの公衆電話にも長い人の列ができていた。また、地下街の通路はどこへ行っても人の流れが続いていたから、この日はいかに多くの人たちが地下街に閉じこめられていたかがわかる。
 この状態は電車が動きだした午後十時ころまで続いていた。
 一方飲食店に目を転じると、良く目立つマクドナルドや隣のカスカードの店内は一日中混雑していたし、夕方にはどこの飲食店も満席状態になっていた。私も二軒目に辛うじて席に座ることができた。店内に入ると台風による足止めのことが心配なのか明るい雰囲気はなく、板前さんの威勢の良い声だけが響き亘っていた。
 台風の影響による現象とはいえ、この日の飲食街の混雑ぶりは何年ぶりのことであろうか。私は平成2年ころのバブル景気時代の再現であると思った。しかし、今日の店内はバブル時代のような常連客と板前さんとの間の和やかな雰囲気はなく、バブル時代のことを知っている私にはなんとも不思議な雰囲気を感じた。
 台風7号は大きな被害をもたらすと共に、公共交通を利用している人たちの中には翌日の帰宅となってしまうような事態になってしまったが、一方において飲食街ではバブル景気時代の再現を思わせるような光景をも見せてくれた。(S)
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教職員委員会 ひとやすみ
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