かけはしの輪
11・12月号の感想
歴史学は文学ではない
★教科書問題で「自虐史観的」なる論陣を張る人が本学に出現するとはびっくりしました。多数の反論が殺到すると思われますので1点のみに止めます。歴史学は科学であり文学(美学、宗教)ではないということです。アメリカの一部の自治体では進化論と創世記を対等に扱うよう規定しているそうですが、私はこういう「原理主義者」を説得するすべを知りません。【金丸信明】
反論する気はないが
★11・12月号(238号)に、「新しい歴史教科書を作る会」の教科書に「大賛成」という意見がありました。ここでは、この意見に反論する気はありませんが、私の7月号の投稿文の一部が引用されていましたので、2、3箇所、気が付いたことを書きます。(1)「わが国の最近の『自虐史観的教科書』を何の疑いもなく信じて」いる云々の「自虐史観的教科書」という蔑称を「何の疑いもなく」使った主張は、「作る会」のプロパガンダと見間違う恐れがあり、冷静な議論にふさわしくありません。
(2)「君が代」を国歌として認めたくない意見に対して(と推測される)、「君が代ではなく、インターナショナルならよいのですか?」という難詰は「インターナショナル」を国歌にせよと主張した人がいる場合でないと(いるとも思えませんが)、単に「けんか」を売りたいのかと疑われます。
(3)「欧米列強にアジアで唯一、主権国家として対抗した明治維新より」わが国の歴史を振り返れということですが、アジアでそのように主権国家を維持した国には、タイもふくまれませんか? また、それを振り返えれば、天皇制ファシズムによる国内の支配体制(そこでは、私のようにそれに批判的意見を公表すれば、非国民として弾圧されたでしょう)と海外侵略の事実を正当化できますか?【コーギー】
種々の主張があるもんだ
★「魔言」の「開かれた大学」を読んで思い出しました。教官のために他大学から資料を借用しました。お渡しする時に、借物なので大切に扱うようお願いしたところ、そんな面倒臭いことを言うのなら要りません、とのお返事。数人の手を煩わせてようやく取り寄せた資料が無駄になりました。私は、出所がどこであれ借物を大切に扱うのは当前だと思っていたので、意外な出来事でした。人間の認識は一様ではなく種々の主張がある、ということに改めて気づかされました。【Y・S】
忘れないから大丈夫
★「a」とか「b」とかファイル名を付けているのを見て、「データファイル名は中身が分かるように付けたほうがいいよ」「中身は覚えていますから大丈夫です」「でも忘れちゃったら大変だよ」「私は忘れたりしないから大丈夫です」。何となく「魔言」の話と通じる所があるような気がします。【ナンバー6】
開放と防犯のパラドックス
★「開かれた大学」に対して、地域開放と防犯対策のパラドックスを感じます。【赤塚保雄】
偏見を膨らませないこと
★「平和のつどい」「ひとりごと」の差別・偏見についての記事が興味深かった。たとえば、何か事件が起こるとマスコミで「外国人」「通院歴」等が誇張されがちだが、加害者の大部分は、「通院歴のない」「日本人の男性」である事実を忘れずマイノリティの偏見をふくらませないことが重要だ。【薛偉耀】
書籍部も時間延長を
★どうせなら書籍部も時間延長すればいいと思った。クイズ、いつの間にかライバルが増えた。
【BYC】
- ▼今回の営業時間延長は組合員のみなさんの要望の上に、利用がどの程度あるかを調べ るための実験実施です。時間延長に関わっては、運営する職員の人件費などかかる経 費以上に利用(剰余)がなければ延長した時間分「赤字」ということになります。書 籍部の場合は教科書販売を除いた平均的な日で通常60万から70万の利用がありま す。時間延長して赤字としないためには5時30分〜7時で10万は最低必要と考え ています。この 万の利用は延長した時間では無理と判断しました。今回の実験実施の結果をもとに組合員のみなさんの意見などもいただきながら理事会 で検討し、4月以降の判断をしたいと考えています。【波多野書籍旅行サービス部長】
ヒントの意味するものは?
★クイズのヒントをどのように受け取ればいいのかわかりませんでした。テロ組織と思われるタリバンが支配するアフガニスタンに、旅客機や戦闘機などを保有させると他国に危険がおよぶ可能性があるから取り上げるべきであるという意味なのか、アメリカ軍やイギリス軍そして今後展開するであろう多国籍軍の戦闘機はアフガニスタンに必要ないという意味なのかわかりませんでした。【AAA】
- ▼米軍によるテロ報復としてアフガニスタンへの空爆がおこなわれた。テロ行為を正当化する気はないが武力でもって平和は築けないことは 世紀の南北問題で立証済みではないか。そんな意を込めて爆撃機をイメージして問題を作成した。少ないマスの中で表現するのは難しかった。大ざっぱに飛行機に見えてくれればとというのが本音であった。案の定、先月の回答者は二桁にはならずショックである。そう考えると今月の問題はさらに絵解きは難解であり、回答者が0であったらどうしようと内心不安でいっぱいである。
【クイズ作成者】
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教職員委員会 11・12月号の感想
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