ひとりごと −その7−



「うそ」と「不正」に満ちた政府は取り替えなければならない


 核兵器を作らない、持たない、持ち込まないとした「非核三原則」は踏みにじられた。それは、米国秘密文書の開示によって明らかとなった。
 私達は、米軍の艦船が日本の港に立ち寄る際、核兵器をわざわざ本国あるいは海洋上で他の艦船に移し変えるようなことは考えられないので、核兵器が日本に持ち込まれていることを疑ってきた。そして、その疑いは、いま、現実となった。
 「非核三原則」は国際的な宣言である。日本の政府は、私たち国民と周辺の国々に、欺きの取り決めを米国と交わしたことについて、説明する義務がある。
 このことを度々国会で追及されても、今の政府は未だに「米国との事前通告を信頼する」としか回答しない。これは明らかな「うそ」である。日本の政府が「うそつき」であることを、皆さんは何と思われるであろうか。
 私たちは、このような「うそ」をつく人々に、国政を信託したのであろうか。
 金融再生委員会会長の問題も国民の感覚からはかけ離れている。銀行から多額の政治資金を得ている人が、公平な審査などできるはずがない。こうしたことを「不正」といわずしてなにを「不正」というのだろうか。
 今の子供達が荒れているのは、こうした大きな「うそ」や「不正」を正せない大人達への反乱ではないだろうか。
 子供がどうのこうのという前に、私達大人社会の、このような大きな「うそ」や「不正」について、私たち自身がただす事なしに、子供たちの未来は開けない。
(理学部 河合利秀)  


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教職員委員会 ひとりごと
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