名大生協理事長の新年のご挨拶
明けましておめでとうございます
名古屋大学生協理事長 榊 達雄
昨年は理事長に就任して2年目となり、改めて生協の意義、生協活動の在り方について考えさせられました。いうまでもなく大学生協は、学生・院生・教職員が大学生活に必要なものを入手しやすくするためにつくる消費組合であり、したがって生協活動は生協をつくった学生・院生・教職員の活動にほかなりません。ただ、自ら品物の仕入れや販売をするなどの活動をする時間的余裕はなく、全員が理事になったりすることはできないので、仕入れ、販売等は専門の職員に委ね、一部の人が理事に選出されることになります。資本主義社会に存在する生協ですので、生協も資本主義の論理から免れることはできません。生協組合員であっても、品物がほかより高かったり、購入が不便であれば、生協以外で購入することが考えられます。そのため生協も、独自な品物を開発したり、ときに店舗を改装したり、サービス活動を充実したりすることに努めなければなりません。
昨年は花の木の横に理系コンビニを開店し、組合員の要望に応えて遅くまで営業し、文系ではパンだが屋を改装し、営業時間を延長し、両者とも好評を得ています。新しい品物としては、名大生協が独自に「名大地ビール」「名大せんべい」を開発し、組合員からだけでなく、他大学生協からも注目されています。
環境問題に関わるものとしては、資源ゴミの紙を回収して、包み紙には名大学章入りのロール・ペイパーをつくっています。大学当局も、このことに関心をもっています。国際交流の一環として、昨年も短期交換留学生を北京第二外国語学院から3名(総代会時に2名)、南京大学から2名、復旦大学から1名を招待しました。
経済不況はまだ好転の兆しは見えなく、大学の独立法人化問題は新たな展開が予想され、生協をめぐる情勢はきびしいものがあります。
本年も以上のことを踏まえ、食堂の一部改装を計画するなど、学生・院生・教職員のみなさんの要求に根ざした生協活動に努めます。引き続きみなさんの声を生協に寄せていただくとともに、より一層生協を利用して下さるようお願いいたします。
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教職員委員会 名大生協理事長の新年のご挨拶
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