主 張

卒業生を元気に送り出し、新入生を温かく迎えよう

 朝晩はまだまだ寒いですが徐々にではありますが、矢田川の堤を散歩すると春の息吹がそこここに感じられ、この冊子を手にされているころにはますます春めいていることと思います。
 さて、3月は巣立ちの時です。名古屋大学に入学して4年間ないし6年間、勉学に勤しみ、友を作り、旅行したり、免許を取ったり、実験や研究したりしながら大学生活を送ってこられたと思います。それももうすぐおわり、激動を迎えている社会に入っていくわけです。名古屋大学で学んだことを会社や地域で実践していくことになります。恩師や先輩たちの助言や自分自身の考えで決めた進路です。自信を持って望んでほしいと思います。送り出す我々もこれまでの経験を話し、勇気づけ元気に送り出しましょう。名大生協では、昨年秋より卒業生のためのいろいろな必要なものを準備し、お祝いをしたいと張り切っています。
 今、日本経済は円安、株価の低迷、債権のトリプル安に見舞われ、デフレスパイラルの渦中にはまり込んでいます。このままでは3月期の決算が保てない企業が増えるのではないかと予想されています。教職員にも名古屋大学を去られる方がおられます。筆者も教職員の送別会に出席したのですが、大学紛争時はいいこと、悪いこともしっかり言い合えた時代だったそうです。それにものもお金もなかったが、心と心が通い合えたとも言っておられました。それから 年後の現在はどうでしょう。ものや食べ物は氾濫していますが、日本人には何かが欠けてしまったようでなりません。卒業生には人間関係を大切にしてこれからの日本を背負って立つ気概で頑張っていただきたいとエールを送ります。
 4月に入ればまた新入生が入ってきます。大学受験の関門を突破してきた青少年たちです。また大学院への進学生も相当数おります。我々教職員も含め、学生の先輩たちが温かく迎え、不安のない大学生活が迎えられるようにしたいものです。
 生協では、アパート・下宿の斡旋や生活用品、勉学機器および家電、音響製品の提案、学生たち相互が助け合う卒業までの学生総合共済などを準備して張り切って大学生活をスタートしてほしいと望んで準備しています。我々教職員には定員削減の影響で助手は別として特に若い職員は入ってこない状況がずーっと続いています。年々平均年齢が確実に1歳ずつ上がっている状況です。組合員の皆さんには、周りに新しい方がお見えの時はぜひ名大生協のお店を紹介していただき、生協に加入して楽しく大学での勤務をされるよう勧誘をよろしくお願いしたいと思います。
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