榊理事長の新年挨拶

あけましておめでとうございます


 昨年12月の日銀の企業短期経済観測調査は、9月の調査から業況判断がさらに悪化しているとしています。大企業・製造業の経常利益は、第一次石油危機以来の大幅減が予想されています。完全失業率は過去最悪であり、7−9月期の国内総生産も連続マイナスです。中堅ゼネコンの建設会社すら、倒産する事態となっています。「『構造改革なくして景気回復なし』という小泉内閣の論理はほぼ破たんした」と、マスコミからも指摘されています。こうした構造的不況の影響は、多くの大学生協にも現れ、名大生協もまた然りです。個人消費が回復するような政策こそが、必要とされるわけです。昨年名大生協にとって厳しい状況となったことは、工事のためその期間中医学部食堂を閉店しなければならなかったことです。今年は同じく工事のため、南部食堂および理系カフェテリア食堂を閉店しなけれならないことも、厳しい状況です。
 こうした状況の下でも、いろいろな取り組みをしてきました。教科書検定問題等のため心配されました中国の大学との短期交換留学は、昨年も実施しました。総代会時に、北京第二外国語学院の学生3名、7月には同学院の学生3名、南京大学の学生2名、復旦大学の学生1名を招待し、交流を深めました。この交換留学については、副総長および厚生課の方々との懇談の折、副総長から評価をしていただきました。
 組合員のみなさんが、生協に気持ちよく来店していただけるように、ハッピースマイルキャンペーンや店舗点検を行いました。学生の就職問題支援事業として、大学当局の理解を得て、初めての試みとして就職セミナー、ジョブセッションを行いました。要望に応える形で、試験的に北部購買部営業時間延長を実施しました。この試みは、徐々にみなさんに知られるようになったものと思われます。現在文系総合研究棟が建設されつつありますが、構成員のみなさんの潤いのある場所の提供に生協も一役かいたいと、プランを提案しています。また理事会にいくつかのプロジェクトを置き、生協の一層の改善を検討しています。特別プロジェクトでは、名大生協創立50周年記念企画も検討しています。
 本年も引き続き、みなさんの声を生協に寄せていただきますとともに、より一層生協を利用して下さるようお願いいたします。

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理事長の新年挨拶
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