ニュースに一喝
−その29−



変な先生

  学校の「先生」が聖職でなく、「普通」の労働者になって久しい。それはそれでいいのだけれども、やはり何となく、人の上に立つ仕事であると思われているし、実際にそういう面がある。
  ところがいつの頃からか、最近とみに喧しくなったセクハラの「さきがけ」が現れていた。映画などにもなっていたのを見た。「助教授」というのがある種特殊な響きを持ったことさえ有ったのを記憶している。厳しい風潮の中にも、セクハラは止まないようだ。
  そんな中で、中学の先生が中学生を性の対象として扱って、挙げ句の果て、死なせてしまったとは。なんで、手錠を掛けるのか。それよりも、第一手錠などを売っているのもおかしな話した。この教師に弁解の余地は全くないけれども、そういう、中学生を手引きして会わせる商売などが許されるとは。この前は、裁判官がやっぱりこういうこと(これを「買春」と言うのだそうだ。この読み方も「売春」と間違えないようにわざと湯桶読みにしているのだろう)をして有罪、裁判官弾劾裁判も行われた。もちろん、そういうことをすること自体、した者が悪いに違いないが、出来る仕組み自体を何とかしなければ、人皆が聖人君子ではないから、こういう変な輩が続々と出てくるだろう。
  それにしても、教師が……という思いは拭えない。教師は日々大変なストレスだという。それにしても、そのストレスをこんな形で発散していいはずはない。聖職でなくてもいいが、やはり、自分の仕事を弁えて欲しいと思うのは時代遅れか。仕事の時だけが教師で、それを離れれば、一般の人と同じという論理が成り立つのだろうか。私はそれに諸手をあげて賛成する気にはなれない。
(田)  

   

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教職員委員会 ニュースに一喝 −その29−
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