みかんの産地見学と気賀関所へ行こうの報告記
安全・安心な生協供給の「みかん」を選択しよう!
小春日のCOOP本山店頭では、色鮮やかな早生みかんが並んでいる。この早生みかんのふる里は、静岡県西端に位置する細江町。北は赤石山脈に連なる尉ヶ峰、南はさざ波光る浜名湖、そして町の中央には都田川と井伊谷川が流れその水は浜名湖に注がれている。そして、温暖な気候に恵まれた田圃の一面には、稲刈後の古株に葉が浅黄に萌えていた。
産地見学者8人を案内する人は、細江農産物供給センター細江町農民組合長・理事の船越雄平さん。野良着の年格好では、70歳代の姿にみえる。船越雄平さんの軽トラックの後につづいて、つづら折りの山道を行く。
到着したのは、黄金色に輝くみかんの丘。斜面に触れんばかりに、大豊作の蜜柑の実に枝が垂れ、斜面に触れんばかりであった。船越雄平さんの説明にも心あらず、眼には眩しく輝くミカンが泳いでいた。船越さんの説明要旨はこうであった。「今年の夏は雨が少なく、みかんの木もようよう生きているという具合でしたが、それだけに味がよくなりました。糖度も高く食べやすいみかんです。これからも産直みかんにご理解をお願いします。また、今年は極早生は糖度は9〜10。早生は12くらい。みかんの味は糖度だけではありません。酸があったらすっぱい。そのバランスが大切です。さらに、農薬を減らす努力、除草剤を減らす努力をしています。味をよくするためにカルシウムの散布などもしています。普通は収穫前の2、3日前に防腐剤を散布しますが、細江町農民組合では、いっさいしません。ほら、隣の密柑山で散布する音が聞こえるでしょう。あれ、防腐剤を散布する音です。きっと、明日頃出荷するのでしょう。生協みかんは、安心安全、健康・環境配慮の視点から農薬使用を減少させた商品です。この栽培・味自慢は『生協みかん』の特長です。今後ともよろしくお願いします」。 産地交流会に大満足した一行は、気賀の関所に行く。 気賀の関所は、慶長六年(1601)徳川家康によって設置された。 当時の関所は気賀宿の東入口に位置し、周囲に瓦屋根塀・矢来をめぐらし、その中に本番所、向番所、遠見番所などの建物があった。しかし、今の北側には図書館、南側には警察署、稲刈後の初冬には宅地造成で往事の面影はなかった。
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教職員委員会 みかん産地見学の報告
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